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Love Letterと中山美穂

Love Letter
/ キングレコード

久しぶりにLove Letterを観てみた。
日本で買ったビデオをロスまで持ってきているのだ。
何回観ても綺麗な映画だった。
今回初めて「登場人物はみんな悪意がないしリアルさがない。
もしかして夢みたいなキレイごとだけの映画なのかも」と思った。
そうだろうと何だろうと、こういう映画もないといけない。
この映画はノスタルジーが全てで、あとの要素は別に必要ないからいいのだ。

もう何回観たかわからないくらい観ている好きな映画の一つだが
もう一つ、今回初めて気づいたことがある。
この映画に映っている中山美穂は、今の私と同じくらいの年だということ。
この映画が公開されたのは1995年で、私は15歳だった。
中山美穂は私よりちょうど10歳年上なので、撮影当時は23,4だったはずなのだ。

これはちょっとショックだった。
私も今年24になるというのに、この違いはナニ?と思った。
見た目の大人っぽさとかいうことじゃなくて、女性としての存在感やプロ意識のことだ。

15歳の私がこの映画を観て、中山美穂に理想の女性像を見て憧れるのは当然だが
10年近く経った今、当時の彼女と変わらない年になって同じ映画を観ても
やっぱり中山美穂は『大人の女性』として私の目に映った。

よく考えると彼女はこの時点で芸歴10年なので、プロ意識も落ち着きも表現力もすごい。
世間の23、4歳の女性より大人なのは当たり前と言えば当たり前だ。
ましてやまだ学生をやっている私が近づけるはずもないのだ。

しかし、そういうことに今回初めて気づいた。
今まではただ彼女の美しさや儚さが好きで、生活感のない妖精みたいに思っていたけど
仕事に対する姿勢に関しても、10年も前から『素敵な女性』であったのだ。
きっと私は33歳になっても、23歳の中山美穂に負けてる。
by amica_bambina | 2004-02-22 12:46 | 日本映画 ら行
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