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The Happening 2回目の感想。

2回目観たけど、やっぱりアメリカ政府や戦争を批判してる映画に思えるなぁ・・・
「自分で自分の首を絞めてるよ」って言ってるような。
もちろんそれは環境破壊に対する批判でもあるし。

そして主役の2人がとてつもなく純粋な善人であることが
「善人がこんなひどい目にあってる。政府が善良な市民を毒漬けにしてる」っていう
メッセージのように思える。

The Happening 2回目の感想。_a0003632_19222663.jpg

夫は妻の悪口を絶対言わないし、前向きな人間。
妻も、残業のふりして職場の男性と一緒にティラミス食べに行ったことを
ずっと心に病んでるような純粋な人。

この妻がちょっと情緒不安定で危うい雰囲気だけど、
それは逆に言うと純粋すぎて世間に対応できてないということで、良心の象徴みたいな役割。
その妻が言うセリフが今の世の中のひどさを的確に表現してて、天才的です。

"Can you believe how crappy people are?"

"We can't just stand here as uninvolved observers."

"We are not gonna be one of those assholes on the news
who watch the crime happen and not do something. We are not assoholes."

"What color was love?"
"I don't remember."
"Me, neither."


最後の方に出てくるあの恐いおばあさんは一体何なのかという意見をよく見るけど
あの人も戦争の犠牲者だと思う。
軍服の夫らしき人とのツーショット写真があったから、戦争で未亡人になったと考えられるので
戦争が普通の人にどれほど影響を与えるかという象徴。
そしてあのおばあさんが言う「Don't touch things that aren't yours.」も天才的だと思うなぁ。

キーとなる小道具がムードリングだったり、
最後の妻のアップで、黒目(というかブルー)の中の瞳孔がハート型になったりという
ジョークとしか思えないcheesyさはちょっとがっかりだけど、やっぱりシャマランの映画だなぁと思う。
by amica_bambina | 2008-09-07 22:02 | Films "H"
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