[邦題:チェンジリング] クリント・イーストウッドの映画は、硫黄島からの手紙は素晴らしかったけど ミスティック・リバーは良さが全くと言っていいほど解らなかったし ミリオンダラー・ベイビーはエンディングが納得行かなかったりで これも微妙かなーと思いつつ、なんとなく気になって観に行ってきました。 とりあえず字幕が戸田じゃなくて松浦美奈さんだったので、安心して観始めた。 アンジェリーナ・ジョリーが苦手なので個人的にそこが微妙だったけど 何があっても息子を探し続ける母親という役に説得力はあったし あとCMとかでは全然触れてないけど、腐敗しきったLAPDと対決するという要素も大きくて かなり面白かった。 冒頭の、息子がいなくなるまでの導入部でさり気なくスムーズにバックグラウンドを紹介していて テンポの良さというか、無駄なく短くまとめる演出力に感心しました。 息子がいなくなってからはありえない不幸の連続で、 別人を「あなたの息子です」と押し付けられて「この子は息子ではない」と言い続けたら しまいには精神科に入れられたりするので、まさかこれが実話とは・・って感じでした。 息子より3インチも背が低いって言ってるのに、「ストレスで背骨が縮んだのでしょう」とか言われるし。 しかも息子はどうやら20人の子供を殺した殺人犯に誘拐されたらしく それも実話だと思うとかなり恐ろしい・・・ アンジーは精神科で出会った女性達から話を聞いて LAPDが都合の悪いことを隠すために無実で正気の人をバンバン精神科に放り込んでいると知って 自分と息子のためだけじゃなく、他の人のためにもLAPDの不正を公表して戦うことにするという そういう正義感が素晴らしかった。 イーストウッドの映画は映像が特別美しいわけでもないし、やるせない話だったりするけど 情熱というか、映画作りに対する「誠実で真剣なやる気」みたいなものと 人間の正義感に対する絶対的な信頼が滲み出てるところが魅力なんだなと思いました。 4月公開のグラン・トリノが楽しみ!! エンディングで「息子が見つかりました→感動の再会!」ってなってもベタで嫌だし イーストウッドなら「息子は死んでました。残念でした」っていうオチもありえるけど それも後味悪いしな~、どっちにしても微妙だなーと思っていたけど そのどっちでもなくて、素晴らしい終わり方だと思った。 息子と一緒に殺人犯に監禁されていた少年が発見されて 彼の証言によると、「3人で脱走した。僕の足が金網にかかって逃げ遅れた。 ウォルター(息子)が助けに戻ってくれなかったら、僕は逃げれてなかった」とのこと。 自分のことだけでなく仲間のことを考えた行動は、母親と同じ正義の行動で素晴らしいし アンジーは「彼が希望をくれた。3人逃げて1人が無事だったのなら、きっと残りの2人も・・・」と微笑んで 去っていく姿が上からの俯瞰で映される。 いやー良い終わり方!!!!
by amica_bambina
| 2009-02-28 19:21
| Films "C"
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