カテゴリ:Films "T"( 16 )

Thirst

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[邦題:渇き]


素晴らしい。
いろんな意味で怖くて、いろんな意味で面白い。
しかも、怖さと面白さ両方ともレベルが高い。

カメラワークもセンスがあるし、ホラー描写はクラシカルなイタリアンホラーのようで素敵だし
俳優の顔の使い方(撮り方)も本当に巧い。

顔の使い方の巧さは、他の韓国映画を観ててもいつも思う。
韓国人の顔が日本人より引き締まってるせいもあるのかも知れない。
日本人はだいたい平和ボケで緊張感のない顔してるから、あんな深みは出せないのかも。

ソン・ガンホはいつも通り素晴らしかったけど
キム・オクビンとキム・ヘスクという2人の女優さんがものすごく良かった。

オクビンさんは可愛くて怖くて、小悪魔感がすごい出てたし
ヘスクさんが出てなかったら、この映画の面白さは半減していたはず。

映画全体があまり説明的ではないので、ヨーロッパ映画みたいな雰囲気が漂ってたのは良かったけど
そのせいで、回収されてない伏線みたいなのとか、よく意図の解らないシーンが2~3あった気がする。
でもまたすぐ観なおすのは疲れるなぁ・・・
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by amica_bambina | 2012-08-09 20:12 | Films "T"

The Tree of Life

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[邦題:ツリー・オブ・ライフ]


確かに映像は綺麗で、こんな写真が撮れたらいいなぁとは思ったけど
決して面白くはない。
ただ、人の人生を綺麗な自然の映像を交えてだらだらと追うだけです。
映像が綺麗なだけと言ってしまえばそれで終わり。

2時間ちょっとなのに、4時間くらい観てる気分になりました。
恐竜が出てきた時にはどうしようかと思った。
ジュラシックパークが観たくてこれを借りたんじゃないんだから
生命礼賛のためとは言えそこまでされても。

カンヌ国際映画祭は、こういう退屈だったりストーリーがあまりない感じの映画に好んで賞をあげてるけど
カンヌの人って辛抱強いなぁと新たな尊敬の念が湧きました。

ジェシカ・チャステインはめちゃくちゃ可愛いけどアゴが割れてるのがいちいち気になったなぁ。
ショーン・ペンは実質ほとんど出番がなかった。
ブラピは怖かった。
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by amica_bambina | 2012-03-14 14:14 | Films "T"

Tangled

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[邦題:塔の上のラプンツェル]

ディズニーアニメ(ピクサーは除く)50作目の記念作品。
グリム童話がベースのプリンセスものでありながら、すごく現代的な演出で面白かったです。
クエンティン・タランティーノも2010年公開の映画で第5位だと言ったほど。

まずラプンツェルの話し方が完全に現代の女子そのもので
疑問文ではないのに語尾が「?」がついてるみたいに上がったり
中世が舞台なのにfreak outとか現代の言葉を使ってて、新鮮で魅力的でした。
マンディ・ムーアの声の演技がすごく良かった。

相手役も、王子様ではなく孤児院出身の泥棒で
しかもアゴひげのあるチャラいキャラ。

2人の会話は普通に大人が見る実写映画のセリフみたいで、掛け合いが面白い。
ディズニーは、脚本や笑いのレベルを子供向けに下げないところが好きです。
ストーリーも1時間半で全く無駄なく、完璧にまとめていてさすがでした。

CGももちろんすごくて、髪の毛のリアル感はもちろん、
体の線や動きも本物っぽくて実写と錯覚してしまう瞬間がいっぱいあったり
夜空に45,000個の灯篭が舞うシーンは、確実に映画史に残る美しさでした。
あれなら映画館で3Dで観る価値がありそう。

ディズニーのヒロインは、リトル・マーメイドのアリエルあたりから
「ただ王子様が来るのを待っているだけの受身なヒロインとは違って、自分の意思で動く」と言われて
どんどん気が強く、逞しくなっていったけど
ここに来て完全に現代的な、新たな世代のヒロインが誕生した感じで今後が楽しみです。
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by amica_bambina | 2011-11-07 14:25 | Films "T"

Tout près des étoiles: Les danseurs de l'Opéra

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[邦題:エトワール]

パリオペラ座のバレエ団に3ヶ月密着したドキュメンタリー。
ただ練習風景やダンサーのインタビューが繰り返し映るだけなので
バレエに興味がない人にとっては退屈かも知れません。

私はモダンの部分は興味がないからあまり集中せずに流してたけど
白鳥の湖とラ・シルフィードの練習風景ががっつり入ってたので、そこは興味深く観ました。

フランス映画らしく、撮り方がけっこう芸術的で
素敵なモノクロの写真もたくさん挿入されてて良かったです。
特に一番最後の写真は美しくて、部屋に飾りたいくらい。

オレリー・デュポン、アニエス・ルテステュ、マニュエル・ルグリ、ジョゼ・マルティネスなど
知ってるダンサー達が出てくると、「あ、私すごくバレエに詳しい人みたい!」と思って嬉しかったw
あと、全く知らなかったけど日本人初の正団員の藤井美帆さんというダンサーも映ってました。

付属のバレエ学校の練習風景も映ってて
みんな腕がガイコツのように細くて、どう見ても体脂肪率5%以下という感じで
成長期にこんな痩せてて問題ないのかと心配になるほど。
まぁ食事管理も厳しいはずだから大丈夫なんだろうけど・・・

バレエ学校の時からずっと一緒のメンバーで10年もいるけど
進級試験などで常にライバル関係にあるので、真の友情を築くのは難しいとか
なかなか色んな厳しさが描かれていて面白かった。

肉体と精神のバランスが難しく、年を重ねた方が役への理解は深まるが
体は動かなくなってくる、と言ってた男性ダンサーがいたので
漫画「アラベスク」でも同じセリフがあったなぁ、
山岸涼子は本当にバレエの世界を理解しているなぁと感心しました。
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by amica_bambina | 2011-09-19 20:28 | Films "T"

Taxi Driver

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[邦題:タクシードライバー]

70年代以前の映画は観ても良さが分からないことが多く、あまり得意じゃないけど
アメリカンニューシネマはちょっと興味があるので何作品か観ています。
これも代表作だし、観てみようと借りてきました。

マーティン・スコセッシの映画はそんなに好きじゃないというか
LAに住んでた時にGangs of New Yorkを観に行ってすごく疲れたという印象しかなかったけど
そういえばニコラス・ケイジの「救命士」もスコセッシで、あの暗さはなかなか好きだった。

「タクシードライバー」も似た雰囲気で暗くて
最近自分の気持ちがすごく下がってるので波長が合ったらしく、面白く観賞しました。
ニューヨークの夜の風景の撮り方も、ものすごく綺麗だった。

主演のデ・ニーロは、私に取ってはミート・ザ・ペアレンツのお父さんのイメージが一番強かったので
顔は同じだけど声が全然違うなー、でも格好良いなという感じ。
でも今の方が好きかな。

ハーヴィー・カイテルは全然変わってなくてびっくり。
ジョディ・フォスターは、今は微妙だけど少女の時はさすがに可愛い。
今の子役に比べたらそんなに演技力があるようには見えなかったけど。

内容は、主人公の孤独や病んでいく感じが上手く描かれてて
NYの街の堕落ぶりに絶望したり、12歳なのに売春してるジョディ・フォスターに更生するよう説得したり
真面目で純粋な人なのに、ベトナム戦争のトラウマとNYという街のせいで
だんだん心を病んでいく感じが哀しかった。

でもなぜ大統領候補の人を暗殺しようとしたのか、モチベーションが分からなかった。
まぁ病んでるから理由はないのか、
もしくは選挙事務所で働いてる女性にふられた腹いせかも知れないけど。

あと、この映画を観たことない人でも絶対知ってる有名なセリフ
「You talkin to me?」がまさか独り言だったとは夢にも思ってなかったので
ものすごくびっくりしました。
これがこの映画で一番印象に残ったことです。本当にびっくりした。

最後にはジョディ・フォスターを助けるためにポン引きとかを殺して新聞でヒーロー扱いされるけど
違法に入手した銃で何人か殺したのになぜ罪に問われないのか。
責任能力がないと認められたのかな??
もしくは、エピローグは刑期を終えた後の話だったのか、そこら辺が微妙でした。

エンディングは若干ハッピーな感じだったのであれ?と思いました。
アメリカンニューシネマはもっと絶望的に終わって欲しいし
人助けのためとはいえ計画性のある殺人だったのに
ヒーロー扱いされるっていうのも、何か釈然としなかった。
殺したシーンで終わっても良かったんじゃないかなぁ。

でもエンディング以外は、本当に撮り方が綺麗だったし好きです。
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by amica_bambina | 2011-09-08 10:30 | Films "T"

The Times of Harvey Milk

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[邦題:ハーヴェイ・ミルク]

1985年度の、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作。
ゲイであることを公言して初めて当選した政治家ハーヴェイ・ミルクのストーリーで
去年ショーン・ペン主演で映画化されましたが、
やっぱり実際の映像や、実際その場にいた人の言葉には力があるし
こっちの方が感動しました。

当選してからの政治活動と、彼がどういう信念で人々のために力を尽くしていたかもよく分かるし
射殺された後の裁判のこともしっかり描いてあって解りやすかった。
政治の話は苦手なので、ショーン・ペンの「ミルク」もちょっと難しかったけど
このドキュメンタリーを観てから「ミルク」を観ると、たぶん理解しやすくなると思います。

そしてサンフランシスコはやっぱり素晴らしい街。
今度シティ・ホールに行ったら、
ハーヴェイへの追悼の気持ちを込めて写真を撮ってこようと思います。
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by amica_bambina | 2010-03-06 21:35 | Films "T"

Tenacious D in the Pick of Destiny

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[邦題:テネイシャスD 運命のピックを探せ!]

いやーくだらなくて面白かった!
さえない2人がバンドを組んだものの全く売れず
今まで伝説のギタリストが使用していたという伝説のピックを
ロック博物館から盗み出そうとしたりする話です。

ジャック・ブラックが脚本も書いてますが、本当にロックが大好きだからこそ詳しい内容になってるし
歌もすごく上手いから成立してる映画ですね。
いいなぁ、ジャック・ブラックはどの映画でも必ずいい味を出してるし
コメディ以外のシリアスな映画にもそろそろ出て、ジム・キャリーみたいになってほしいな。
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by amica_bambina | 2009-08-23 15:03 | Films "T"

Twilight

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[邦題:トワイライト~初恋~]

ヴァンパイアものと言うと、やっぱり「ポーの一族」とかInterview with the Vampireみたいに
永遠に生き続けないといけない哀しみを描いていたり、退廃的で耽美なイメージがあるけど
この映画はすごい現代的であまり情緒がなく、けっこう笑える感じだった・・・
早い話が、すごいB~C級感の漂う映画だった。

ヴァンパイアがスーパーヒーローみたいな超能力を持ってるという設定で
それを映像で表現するとどうしてもCGで安っぽい感じになっちゃうから
美形がシリアスな顔で超高速で走ったり木に登ったりするシーンとか、ウケ狙いにしか見えないし
なぜか美形ヴァンパイア一家が野原で野球をやるシーンがあったりして、コントかと思ったw

それに原作者も監督も脚本家も女性だけあって、ベタベタにロマンティックな展開が多いし
「好きになった人は吸血鬼で、いつ殺されるか分からない」というハラハラ感もあって
全米の女子が熱狂したのは分かる気がするけど
どうもヴァンパイアの男の子が、個人的にはそんなに美形と思えなかったので微妙(汗

でも、単に人間とヴァンパイアの恋愛だけを描いてるわけではなく
ワシントン州のネイティヴアメリカンとヴァンパイアの間に昔から確執があったり
ヴァンパイアにも派閥があって対立していたり、そういう設定にしてあるから
これからもどんどんストーリーが広がっていきそうで、続きを観たいと思える程度には面白かった!

主役の女の子が今時のティーンエイジャーっぽくなくて、落ち着いたドライな感じで素敵でした。
それも人気の秘密かもなー。
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by amica_bambina | 2009-04-13 22:54 | Films "T"

Tropic Thunder

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[邦題:トロピック・サンダー 史上最低の作戦]

いやー、面白かった・・・
久々にこういうアホコメディーを映画館で観ました。
ていうかこれを日本で劇場公開しようと決めた人、アホだけど偉いw

なんかフラットパック系の映画は劇場公開されずにDVDのみになることが多いのに
(全米でものすごく流行ったウェディング・クラッシャーズでさえ)
なぜあえてこれを・・・ナイト・ミュージアムがちょっと売れたから便乗したのかな?

ベトナム戦争がテーマの映画撮影に臨む落ち目のアクション俳優(ベン・スティラー)、
コメディー俳優(ジャック・ブラック)、演技派俳優(ロバート・ダウニーJr.)達は
監督のワナ(撮影が中止になるのを阻止しようと、ゲリラ撮影を無理やり敢行)にハメられて
気づいたらラオスに迷い込んで、現地の麻薬組織にCIAの兵士と間違われて
命を狙われちゃったよ!という設定。

最初の方は派手な爆撃シーンとか撮影してて、ベン・スティラーって本当に
「本人は真剣なのに傍から見たら笑える」っていう見せ方が上手いなぁと実感。

しかし実際のベトナム戦争の兵士とかその遺族、
イラク戦争の兵士やその遺族が見たら怒るんじゃないかというほどふざけてます。
でも、シリアスでやたら感傷的な戦争映画を風刺することによって、
兵士をヒーロー化しすぎるアメリカという国と、その国が起こした戦争をも批判している・・・のかも。

ベン・スティラーは人質にとられるものの、
ラオスのマフィア達がベンの映画「Simple Jack」のファンだったため九死に一生を得るw
このSimple Jackというのが、知的障害者を主人公にしたヒューマンドラマ的なやつで
フォレスト・ガンプとかアイアムサムとか、知的障害者を大げさに描く泣かせ映画の風刺だとのこと。

私はフォレスト・ガンプはアメリカの文化史をうまいこと組み込んでるし大好きだけど、
確かに、障害者をピュアな存在とステレオタイプ化させて、周りの大人がそれに感化されて・・・
みたいなパターンが色んな映画でくり返されてるのはどうかと思うし
病気とか障害を利用して人を泣かせるために映画を作る姿勢は大嫌いです。
逆に、ファレリー兄弟の映画は、障害者も特別扱いせずに人間ぽい部分を描いてるから
それギリギリ笑えるか笑えないかの瀬戸際よ!っていう過激さだけど、でも好き。

「Retardedを演じてるうちに本当に自分までRetardedな気がしたよ」とベンは言う。
これも真剣すぎる故に可笑しいという笑いのポイントで、アメリカの映画館では笑い声が起きてたはず。
でもRetardedという単語が問題になって、日本語字幕でも「ジャックになりきれたんだ」となってて残念。
これはせめて「本当にアホになったような気がしたんだ」くらい言って欲しかった。

Retardedという単語は、若者が普通に日本語で言う「アホ」みたいに使う単語として変化してるし
そんな過敏にならなくても~と思うけど、でも自分に置き換えて考えると・・・
私がYellowcabとかFOBとか言われてムカつくのと同じなんだろうな。
難しいところです。
また、こういうのが言語の面白いところでもある。

で、他にはロバート・ダウニーJr.がとにかくすごかった!!
私は彼の映画に出会う機会がなくて、名前は知ってるけど黒人かと思ってた。
なんと、この映画で「黒人を演じるために皮膚に色をつける手術をした白人」を演じていて
本当のロバートも白人だったことがわかった・・・
でも喋り方とかかなり黒人で、絶対バレない感じ!
すごい、ある意味ダークナイトのヒース・レジャーよりすごいかも。

ジャック・ブラックは、金髪のバズカットが新鮮。
やっぱり彼がいると、スクリーンが引き締まるんじゃなくて
ゆるーくだらける感じになって良いですねw

ということで、一見アホコメディーに見えても、けっこう考えどころが色々あったという。
爆笑させてくれたうえに考えさせてくれてありがとうベン、やっぱりベンは才能がある!!

あ、あと最後に本当にビックリすることが判明します。
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by amica_bambina | 2008-12-11 21:54 | Films "T"

Tess

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[邦題:テス]

トマス・ハーディ原作ということで、Judeを映画化した「日陰のふたり」が好きだし
大槻ケンヂの「グミ・チョコレート・パイン」の中にもこの映画のことというか
主演のナスターシャ・キンスキーのことが書いてあったので借りてみました。

「日陰のふたり」はイギリスの暗さがあんなに綺麗に(?)出てるのに
こっちはなんかのどかで明るいなと思ったら、イギリスじゃなくてフランスで撮影されたらしい。
ナスターシャ・キンスキーはものすごく可愛くてびっくりしたけども
映画自体はそんなに印象に残るものではなかったです。

運命に翻弄されまくる少女の話というと、日本人にとっては見慣れたもので
日本のドラマとかでもっとドロドロで面白いのがいっぱいあるからなぁ・・・
真珠婦人とか野島ドラマとか。
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by amica_bambina | 2008-11-15 11:58 | Films "T"