カテゴリ:日本映画 ま行( 4 )

モテキ

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※ネタバレを含みます。

ドラマ版をちょこちょこ見てたらすごく面白かったので、念願の映画版をやっと観に行けました。

女優陣4人からモテまくるみたいな宣伝をしてたけど完全に釣りで
真木よう子は単なる職場の先輩で、森山未來を罵倒するだけの役だし
仲里衣沙も一瞬しか出てこないし、無理やり4人にしたという印象。

本当の意味でモテてたのは1人からだけだったし
4人からモテまくるストーリーを2時間程度でまとめる能力がなかったんでしょうね。

そんな感じで、なんか映画化で浮かれてしまった感があって
ストーリーも作りこまれてなくて色々無理があったし、特に終わり方が最低でした。

だいたい、ツイッターで知り合ったサブカル編集者と飲むことになって
アイコンから男だろうと思い込んでたら長澤まさみだったとか、そんなことこの世で起こるわけないし。
女子だったとしても、長澤まさみレベルなわけないし。

長澤まさみの可愛さにはものすごい破壊力があって
彼女の魅力が、映画全体の中で一番良かった点でした。
森山未來の演技力までも食っていた感があった。

長澤まさみへの真剣な?恋心を軸にストーリーは展開していって、それなりに面白かったんだけど
最後の方で「こいつ本当に自分のことしか考えてないな」と思わせるシーンがあって
長澤まさみにショックな言葉を言われて振られて
その後、自分勝手な態度を改めたわけでも何でもないのに
エンディングで謎の大逆転、なぜかくっついてハッピーエンドだったので
「はぁ?」と思いました。

映画の脚本の原則として、主人公はエンディングまでに成長していなければならないというのがあって
もちろん成長しないまま終わるダークな作品もあって良いけど
ロマコメではそこは必須なはずなのに。
成長した結果として彼女が出来るなり、何かを得るのが基本中の基本でしょう。

主人公の人間的成長がないと、どういう理由で長澤まさみが心変わりしたのかが全く分からないし
もうストーリーの破綻だとしか思えないゴリ押しな終わり方だったので
「女子の気持ちを全く分かってないというか描く気がないなぁ。
そうか、原作者と脚本・監督も主人公と同じような人間か」と気づいてしまった途端
ものすごい虚脱感に襲われました。

自分の作品が東宝で映画化されることに浮かれすぎて
ハッピーエンドの恋愛ものを作ろうとしたのか知らないけど
そんなもん作れるような能力も経験も知識もなくて
イケてない男子の妄想夢物語にレベルを下げてしまったのかと。

エンドロールも、なぜかスチャダラパーと主人公が一緒に「今夜はブギーバック」を歌ってて
何のために最後の最後だけそういうイケてそうなことをさせるのかと思ったし。

結局誰ともくっつけずにダメ人間なままで終われば現実的で
同類の観客の共感を得られただろうけど、長澤まさみと奇跡のカップリング成立してしまったら
今まで共感してきたダメ人間達はどうしたらいいのか。
せめて成長したうえでのカップリング成立なら、まだ納得の余地があっただろうけど。

結局この主人公は人間が空っぽで、自分のことしか考えてなくて性格悪いし
何より女性を生身の人間だと思ってなさそうだから
長澤まさみともすぐ別れるし、これからもモテないでしょう。
ソーシャルネットワークのマーク・ザッカーバーグからIQとお金を引いたみたいな感じ。

「モテキの主人公は自分のようだ」と共感してる人達は
これを観てしまったら何かと誤解して、一生成長できないんじゃ・・・
それが分かってたから森山未來は「もうこの役とは関わりたくない」みたいなこと言ってたのかも。
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by amica_bambina | 2011-11-09 20:31 | 日本映画 ま行

マザーウォーター

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早速観に行ってきました。

このシリーズは、最初観たときに退屈か違和感を感じるのに
また観たくなって結局DVDを買ってしまう、というパターンなんですが
今回も例に漏れず・・・

「めがね」以上に何も起こらなくて
このポスターの主要キャラが全員揃うシーンとかもないし
バラバラと、各キャラ間のちょっとした関わりを切り貼りしてる感じ。
その関わりの中心に、謎の赤ちゃんがいるんですが
この赤ちゃんは出てこなかった方が絶対良かったと思う。
あと、ああいう人間関係って今の日本にあり得ない気がする。

オール京都ロケなのにほとんど京都感もなく
東京の下町でも撮影出来たんじゃないかな?というくらい。
よそから京都に引越してきたという設定とは言え、みんな標準語なのも違和感あるし。

悪い点ばっかり書きましたが、それぞれの演技はもちろん良かった。
特に、加瀬亮が今まで以上に俳優感がなくて、これ演技?っていう感じのナチュラルさで。
小林聡美のバーの常連ということで、二人で話すシーンが多くていい感じでした。

セリフはけっこう心に響くのが多かったけど
残念なことに、そういう心に響くセリフがポツポツ出てきたために
どれひとつとして最終的に心に残って憶えてるのがありません(汗

でもこれもまたDVD買ってしまうんだろうな・・・

あっ、あとこのシリーズのファンにはすぐ分かるカメオ出演があります!
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by amica_bambina | 2010-11-02 23:14 | 日本映画 ま行

めがね

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何故かこの映画のことを書いてないことに今気づきました・・・
映画館に観に行った時「何これ~眠い!かもめ食堂の方がいい~」と思ったから、書かなかったのかも。

でもこのゆるさが好きで、結局DVDを買ってたまに観ています。
みんな適度に自分勝手で、人に干渉せず、でも一緒に美味しいものを食べて、たそがれて、という
ゆるくてラク~な暮らしが羨ましくて、ここに逃げたくなる。
この映画の影響で与論島に行きたくなったけど、未だに実現できてない・・・離島は高い!

特に何も起こらないストーリーなんですが
もたいまさこの人間離れしたキャラと、メルシー体操と、薬師丸ひろ子のマリン・パレスが見所。

あと加瀬亮がすごくいい!!
最後にちょこっと出てくるだけなので、一見目立たないものの
この人にしかあの味は出せないと思うなぁ。
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by amica_bambina | 2010-03-07 03:20 | 日本映画 ま行

魔女の宅急便

魔女の宅急便
/ ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント
ISBN : B00005J4ST

昨日は結局、リガリーブロンドじゃなくて魔女の宅急便を観た。
去年、千と千尋の神隠しがアメリカで話題になった頃に、魔女の宅急便もDVDが発売されたので
日本語版ももちろん入ってるし、日本で買うより安いので(20ドル弱)買ったのだ。
ちなみに英語吹き替え版は、何か解釈が間違っている感じがして1回しか見てない。

吉本ばななが「映画全体が働くことの尊さであふれている」みたいな褒め方をしていたけど
なんとなく分かった。
今まではよく分からなかったのに。

私がいつも不思議に思うのは
宮崎駿はどうしてあんな脚本と絵コンテがかけたのか、ということ。
13歳の女の子の頑張り方、張り切り方、悩み方、傷つき方、
元気の取り戻し方、嫉妬のし方、なんで知ってたんだろう。
張り詰めて不安げで泣きそうな表情のリアルさも、目を見張るものがある。
13歳くらいのときって本当にこうだったよな、といつも思う。

あと、トンボが飛行船で世界一周したい、とか夢ばっかり見てるのに対して
キキは飛べることに関して「仕事だから、楽しいことばかりじゃない」と現実的だったのが
男女の違いをよく現していて感心してしまった。

宮崎駿のアニメって、実は大人になってから見ないと本当の意味は分からない。
15年前に映画館で見たときは
ああいうしゃべれる猫が欲しいとか、私もホウキで空を飛びたい、くらいしか
考えなかったはずだ。

3:35pm
03/03/04
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by amica_bambina | 2004-03-04 08:35 | 日本映画 ま行