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30 Days Vol.1

モーガン・スパーロックの30デイズトリプルパック
/ レントラックジャパン
ISBN : B000FA4WLI

※ 映画ではなくテレビ番組です。

30日間マクドナルドの商品しか食べないとどうなるかという実験を
命がけで実行したモーガン・スパーロックという偉人がアメリカにいる。
その様子を記録した映画で、彼はアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。

その彼が、アメリカのFOX系のケーブル局でテレビ番組を作った。
それがこの「30Days」です。
これを日本で放送したWOWOWは偉い、そのDVDを置いてあるうちの近所のツタヤも偉い。

どういう番組かというと、「30日間他人の立場で生活する」というもので
体験した人はもちろん、見てる人にも相当な衝撃を与えて目を覚まさせるというもの。
DVDのVol.1は、①「最低賃金で30日間生活」と、②「30日間アンチエイジング治療を受ける」。
ちょっとある意味電波少年系だけど、もっともっとシリアスで意義のあるものですね。

①は、モーガンと婚約者がオハイオ州で最低賃金の仕事をして30日間生活するというもの。
これは本当にメカラウロコでした。思わず2回も観た。
法定最低賃金は7ドルとかだけど、税金を引かれたら実際は手取り5ドル程度。
1日中肉体労働して45ドルくらいにしかならない。

もちろん車なんて買えないので、バスで生活。
アメリカ人は車で移動するのが当たり前なので
公共交通機関に頼るしかない生活の辛さを初めて実感するモーガン。
1日のバス代3ドルを浮かすために仕事先のコーヒーショップまで30分歩く婚約者。
2ドルのパンを買っただけで「私はバス代すら節約してるのに」と怒られるモーガン。

貧乏が原因で険悪になる2人を見て
「年収が25,000ドル以下の家族は、50,000ドル以上の家族よりも離婚率が2倍高い」という
統計も本当なんだろうなーと納得。

ストレスと寒さで婚約者は膀胱炎になり、モーガンは庭を掘り起こす仕事で腱鞘炎になり
保険もないのに病院に行ったため、2人合わせて1,000ドル近い請求が来て絶望する2人。

2人にとっては30日間だけど、実際に最低賃金で生きている人にはこれが一生続くわけです。
アメリカには国民健康保険がないし、生活費は高騰してるのに最低賃金は10年前から据え置き。
日雇い斡旋所で知り合った人の中には、22歳で4人の子持ちの男の人もいて
その人も1日働いて50ドル程度しか手元に入らない。

これでも放っとかれて、生きるために働くしかなく、病気になったら一貫の終わり。
そういう国だということが、これを見ない限り知りえない人達にも知れ渡ることが出来る。
スーパーサイズミーの時といい、本当に素晴らしいです、モーガン。

あと、お金のない人達のために家具や生活用品を寄付する人や、その寄付されたものを集めて
無料で提供する教会の様子も映って、モーガン達もその優しさに感動していた。
アメリカはこういうふうに、寄付がさかんというか当たり前なのは素晴らしい。
第三世界への寄付金もアメリカがダントツ一位。
そういう優しい人がたくさん住んでる国だけど、政府が分かってない。
世界一裕福な国なのに、国内に死活問題を抱えた人が多いってことをよく見ましょうよ。
いい加減国民保険くらい作れ。

②は、モーガンではなく、ある素人(34歳既婚男性)が若い頃に戻りたい!というわけで
30日間成長ホルモンとステロイドを打ち、1日40種類のサプリメントを飲むという生活をする。
そんなことしなくても、運動と正しい食生活だけで変われることになぜ気づかないのか。
本当にアホ。

これもスーパーサイズミー並みに恐ろしいことが起きていました。
いきなり40種類ものサプリを投入された肝臓がビックリして機能が異常になったり
この生活を始める前には1ccあたり80万個あった精子が、なんとゼロになったり。
ついに20日目くらいにリタイアしてました。

Vol.2と3も今週末借りて観るけど、全部でDVD3本、6話分しかないんだろうか。
アメリカでもたまーにやってるの観たけど、そんなに人気もなく、すぐ打ち切りになったのかも。
こんな意味のある番組なのに、それが分からないからアメリカはやっぱアホだ。
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by amica_bambina | 2007-03-05 19:59 | Films "0-9"
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