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THe Bridge

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[邦題:ブリッジ]

私の母校のあるサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジは
世界一の自殺の名所。
その橋を1年間撮影し続けて、そこで死んだ人、死に損なった人、その家族、友人、
人が飛び降りる瞬間を見た人、死のうとしてるのを助けた人のインタビューを交えて
構成されたドキュメンタリー。

金曜に観てきました。
うーん、すごい率直なリアルな映画だった。
そして良い意味で冷たい映画で、
だからこそ人が自殺を選ぶってことの本当の本当の真実を伝えていた。

飛び込もうとしてる人を助けた人がたくさんいる、それはサンフランシスコのすごくいいところ。
あかの他人が困っている時に助けることが出来る人の多い街です。
困ってる人が助けてもらいたがってるかどうかは別として。

ある人は、「助かりたくないかも知れない」と思ってしまったために間に合わず
そのまま飛び降りるのを見てしまい、助けなかったことをすごく悔やんでいて
「今度からは絶対助ける、相手が助かりたいかどうかとか考えない」と言っていた。

一方で、自殺を図った人の家族や友人達は、なんか反応が冷たくてビックリした。
「もうあそこまで死にたがってたら、こっちは何も出来ることが残ってなかった」とか
「死にたいってしょっちゅう言ってたから冗談だと思って、その日も軽くあしらった」とか
「自殺して、今は幸せだと思う」とか、なんか投げやりな発言が多くて。

もちろんある時期には全力で助けようとしたんだろうけど
その時期を過ぎて、それでも治らず、もうどうにもならないっていうのが
自殺者本人にも周りにもわかってしまっているというか
そんなふうになるものなのかも知れない、本気で人が自殺しようとした時って。
それは本気で自殺しようとした人とその周りの人にしか分からないことだから
私が何か言えるわけでもない。

あそこから4回飛び降りたけど全部命拾いした20代の躁鬱症の男の子がインタビューに出ていて
「飛び降りたとき、何かが足にぶつかって、サメかと思った。
食われて死ぬかと思った。でもそれはアザラシだった。
アザラシが僕の体を浮かしてくれてた。
But you can't tell me it wasn't God.」って言ってたのが感動的だった。

4回も飛び降りるほどの精神状態にまでなった人が
まだそんなポジティブな考え方が出来るなんて。
彼はもう飛び降りようとしないといいなと思う。

そういう感じで、人間の弱さと前向きさ、両方が映されていたけど
それは意図的に映されたものじゃなくって、ただ映りこんでいたというか
そういう一歩下がった撮り方でした。

私は観て良かったし、こういう映画もあって全然いいと思う。
マイケル・ムーアやモーガン・スパーロックの活躍のお陰で
ドキュメンタリー映画を作る人達が、勇気を持って真実を伝えるために動きやすくなっているのは
いいことだと思う。

そういうドキュメンタリーを観て、私達も映画を観なかったら一生気付かなかったような
気にも留めなかったようなことが見えてくるのも絶対にいいことだと思う。
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by amica_bambina | 2007-07-04 22:14 | Films "B"
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