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Tropic Thunder

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[邦題:トロピック・サンダー 史上最低の作戦]

いやー、面白かった・・・
久々にこういうアホコメディーを映画館で観ました。
ていうかこれを日本で劇場公開しようと決めた人、アホだけど偉いw

なんかフラットパック系の映画は劇場公開されずにDVDのみになることが多いのに
(全米でものすごく流行ったウェディング・クラッシャーズでさえ)
なぜあえてこれを・・・ナイト・ミュージアムがちょっと売れたから便乗したのかな?

ベトナム戦争がテーマの映画撮影に臨む落ち目のアクション俳優(ベン・スティラー)、
コメディー俳優(ジャック・ブラック)、演技派俳優(ロバート・ダウニーJr.)達は
監督のワナ(撮影が中止になるのを阻止しようと、ゲリラ撮影を無理やり敢行)にハメられて
気づいたらラオスに迷い込んで、現地の麻薬組織にCIAの兵士と間違われて
命を狙われちゃったよ!という設定。

最初の方は派手な爆撃シーンとか撮影してて、ベン・スティラーって本当に
「本人は真剣なのに傍から見たら笑える」っていう見せ方が上手いなぁと実感。

しかし実際のベトナム戦争の兵士とかその遺族、
イラク戦争の兵士やその遺族が見たら怒るんじゃないかというほどふざけてます。
でも、シリアスでやたら感傷的な戦争映画を風刺することによって、
兵士をヒーロー化しすぎるアメリカという国と、その国が起こした戦争をも批判している・・・のかも。

ベン・スティラーは人質にとられるものの、
ラオスのマフィア達がベンの映画「Simple Jack」のファンだったため九死に一生を得るw
このSimple Jackというのが、知的障害者を主人公にしたヒューマンドラマ的なやつで
フォレスト・ガンプとかアイアムサムとか、知的障害者を大げさに描く泣かせ映画の風刺だとのこと。

私はフォレスト・ガンプはアメリカの文化史をうまいこと組み込んでるし大好きだけど、
確かに、障害者をピュアな存在とステレオタイプ化させて、周りの大人がそれに感化されて・・・
みたいなパターンが色んな映画でくり返されてるのはどうかと思うし
病気とか障害を利用して人を泣かせるために映画を作る姿勢は大嫌いです。
逆に、ファレリー兄弟の映画は、障害者も特別扱いせずに人間ぽい部分を描いてるから
それギリギリ笑えるか笑えないかの瀬戸際よ!っていう過激さだけど、でも好き。

「Retardedを演じてるうちに本当に自分までRetardedな気がしたよ」とベンは言う。
これも真剣すぎる故に可笑しいという笑いのポイントで、アメリカの映画館では笑い声が起きてたはず。
でもRetardedという単語が問題になって、日本語字幕でも「ジャックになりきれたんだ」となってて残念。
これはせめて「本当にアホになったような気がしたんだ」くらい言って欲しかった。

Retardedという単語は、若者が普通に日本語で言う「アホ」みたいに使う単語として変化してるし
そんな過敏にならなくても~と思うけど、でも自分に置き換えて考えると・・・
私がYellowcabとかFOBとか言われてムカつくのと同じなんだろうな。
難しいところです。
また、こういうのが言語の面白いところでもある。

で、他にはロバート・ダウニーJr.がとにかくすごかった!!
私は彼の映画に出会う機会がなくて、名前は知ってるけど黒人かと思ってた。
なんと、この映画で「黒人を演じるために皮膚に色をつける手術をした白人」を演じていて
本当のロバートも白人だったことがわかった・・・
でも喋り方とかかなり黒人で、絶対バレない感じ!
すごい、ある意味ダークナイトのヒース・レジャーよりすごいかも。

ジャック・ブラックは、金髪のバズカットが新鮮。
やっぱり彼がいると、スクリーンが引き締まるんじゃなくて
ゆるーくだらける感じになって良いですねw

ということで、一見アホコメディーに見えても、けっこう考えどころが色々あったという。
爆笑させてくれたうえに考えさせてくれてありがとうベン、やっぱりベンは才能がある!!

あ、あと最後に本当にビックリすることが判明します。
by amica_bambina | 2008-12-11 21:54 | Films "T"
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